ところでジュエペ界には、おそらく人間界から拉致らりたと思われる人間と
ジュエルペットという人間界でいう獣がいるわけですが
そのどちらでもない、いや、むしろその両方であるとも言える
ジュエルハーフともいえる存在がちらほらと見て取れる。
一体彼ら(彼女ら)は何者なのだろうか。
身長や体格から言えば、ほぼ人間と同等でありながら
その顔はほぼ獣。そしておそらく皮膚と思しき部分はおそらく体毛に覆われている
ような描写がされている。
推量が多いのは、アニメでの省略作画のために委細検分ができないためである。
あらかじめご了承いただきたい。
つまり彼らは、ジュエルペット……獣の特性と、人間の特性両方を合わせ
持っているということになる。
これは、二つの可能性を示唆しているのではないか、と筆者は提言する。
一つは、ジュエル界には複数種族がもとより存在していたという説。
もともと知能のあるケモノ型、それと同程度の知能を持つ人獣型の種族が
混有していたというものだ。
地上では、ヒトが突出した知能を有し、生物としての優位性を築いて今日が
あるわけだが、ジュエル界では二つ、もしくはそれ以上の種が同時に発展して
きたのではないか、というものだ。
もう一つは、ジュエル界には元々知能の高いケモノ型しかいなかったが、過去に
ジュエル界に訪れたヒトによって、その種族に新しい進化形態が生じたという説。
ぶっちゃけて言えば、ヒトがケモノと交合し、そのハーフが誕生したというものだ。
そもそもヒトとケモノが交合し、子供ができるかといえば、現在の地上では
ありえないこととされている。これは遺伝子情報があまりに相違するため、
卵子を求める精子がその目標を認識することができないためである。また
万が一受精したとしても、成長をするための遺伝情報が異なるため、細胞分裂を
行うことが出来ずそのまま死に絶えてしまうからである。
しかし相手は魔法を使えるジュエルペットである。魔法ならなんでもできそうで
はないか。魔法力を常に注ぐことで、遺伝情報を破壊することなく
成長を促進することもできるのではないだろうか。
そう、かの禁断の魔法書、バッデストにもその魔法が記されていたとしても、
なんら不思議なことはないのではないだろうか。
なぜなら、それは魔法であるからだ。
いや、もしかしたら、順序が逆である可能性もある。
とかくどこの世界でも、ご年配の権力者というものは、”変わる”ことを危惧する。
新しい生命が生まれることは歓迎であるが、それが今までと違う、
ヒトとジュエルペットのハーフであったならば……。
時の権力者は、誰彼の命こそ奪うことはなかったが、その異種交合の魔法を封印
すべく、他の危険性を孕んだ魔法とともにバッデストとしてまとめたのかもしれない。
しかしすでに時は遅く、ジュエルハーフは各地に根を下ろし、新たなジュエルハーフ
こそ生まれなくなったが、ハーフ間やジュエルペットxハーフ間では子供をもうける
ることができ、今日まで子孫維持をできてきたのではないだろうか。
全く持ってくだらない一筆でありましたが、ここまで読んでくれたあなたに
感謝いたします。